わさびは、刺身や寿司には欠かせない香辛料ですが、アメリカでは、このわさびがアンチエイジングに効果のある食品として流行っているそうです。
日本でもここのところはわさびブームのようで、わさびを使ったレシピが数多くインターネットなどでみかけられます。
それでは、わさびでアンチエイジングとは、どのような理由なのか見てみたいと思います。

理由のひとつは、わさびなどアブラナ科の植物に含まれている辛味の成分であるアリルイソチオシアネートという物質がアンチエイジングなどに効果があるという論文が発表されたことが一般に広がったためだとされています。
その内容を簡単説明しますと、動物実験ですが、アリルイソチオシアネートを与えられると体内の抗酸化酵素を活性化できるというもので、要は、活性酸素などに対する抵抗力が増すというものです。
ただし、このアリルイソチオシアネートは、わさびなどをすりおろす段階で生成されるそうですから、まるごとかじっても効果はないので、必ずすりおろして使用することです。

ところで、元から知られているわさびの効能には、食欲増進や消化吸収作用、抗菌作用などがありましたが、抗癌作用もこれらに付け加わり、さらには脳の血流を活発にすることや血栓を溶かす作用まで報告されています。
このようなアンチエイジング効果だけでなく健康にも良いわさびがブームになっていることから、わさびを使ったレシピも数多く見かけられます。
その中でひとつ手軽にできるわさび入り卵スープのレシピを紹介しておきます。

最初にチキンスープを用意しておき、それとは別にわさびをすりおろしたものに水を少し加えてのばします。
こののばしたわさびに溶き卵を加えて、最初のチキンスープに加えるだけです。
チキンスープはあらかじめ塩、胡椒で味付けをして片栗粉でとろみを付けておきます。
なお、市販のチューブに入ったわさびを使う時には、本わさび使用と書いてある製品を使うようにした方が効果があるそうです。